がんの治療はなくなってもその人の人生が終わったわけじゃない
「リハビリお願いしたい」(患者)
「家がいい? 出かけるのがいい?」(私)
「表に出る方が気分がいいかな?」(患者)
「一回見学に行ってみるのがいいですかね。ご主人どう思いますか?」(私)
「本人がやってみたいというなら、見学に行けるといいな」(夫)
「実際に見てみないと、合うか合わないかわからないですもんね。ケアマネさんに相談してみますね」(私)
自分の生活に前向きに取り組むその真摯な姿に、我々も救われる思いです。
「高島屋に行きたいって言うんだけど今は無理だよって」(息子)
「目標があるのはいいので、まずは座って過ごすようにしましょう」(私)
「夕方になると窓から飛行機が見えて楽しいのよね」(患者)
がんそのものの治療は終えたとしても、その患者さんの人生が終わったわけではありません。最後の最後までより良い生活を送るために、さまざまな工夫ができます。そんなBSCは在宅医療の十八番であると言えるでしょう。