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古谷彰子愛国学園短期大学准教授

早稲田大学大学院卒。早稲田大学時間栄養学研究所招聘研究員、愛国学園短期大学准教授、アスリートフードマイスター認定講師。「食べる時間を変えれば健康になる 時間栄養学入門」「時間栄養学が明らかにした『食べ方』の法則」(ともにディスカヴァー・トゥエンティワン)などがある。

【鴨】理想的な脂肪酸バランスで冬におすすめ…体を温め胃もたれしにくい

公開日: 更新日:

 鴨肉は他の鳥肉と比べて赤身と脂肪が多いので、やわらかくこってりとした風味が楽しめます。また、牛肉や豚肉の脂質と比較して融点が低く消化されやすいので、胃もたれのリスク低減や体内に脂質が蓄積されづらいという特徴も!

 その脂質も、血中コレステロールを下げる助けになる不飽和脂肪酸が多く、特に体内でDHAに変わるα-リノレン酸、リノール酸などの必須脂肪酸を多く含んでいます。脂肪酸の比率は理想的には「飽和脂肪酸:一価不飽和脂肪酸:多価不飽和脂肪酸」=「3:4:3」なのですが、なんと鴨肉はこのバランスに近い脂肪酸を持っていることがわかっています。

 さらに、生活習慣病などに役立つ栄養素も豊富に含まれています。特に多いのがビタミンB1、B2などのビタミンB群です。ビタミンB1は疲労回復、精神安定、ストレス解消にも効果的ですし、ビタミンB2は細胞の再生に関わり、美しい皮膚、爪、髪などをつくってくれる働きがあります。

 鉄分の中でも、血液をつくるヘム鉄も豊富に含まれていますので、貧血に悩まれてる方にもおすすめです。鉄分量は鶏肉の約6倍! ビタミンCと一緒に取るとさらに吸収が上がるのですが、鴨鍋などのネギは肉の臭みをとるだけでなく、含まれるビタミンCとの組み合わせが相性として最高なのですね。

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