著者のコラム一覧
古谷彰子愛国学園短期大学准教授

早稲田大学大学院卒。早稲田大学時間栄養学研究所招聘研究員、愛国学園短期大学准教授、アスリートフードマイスター認定講師。「食べる時間を変えれば健康になる 時間栄養学入門」「時間栄養学が明らかにした『食べ方』の法則」(ともにディスカヴァー・トゥエンティワン)などがある。

【鴨】理想的な脂肪酸バランスで冬におすすめ…体を温め胃もたれしにくい

公開日: 更新日:

 日本に飛来する約30種類の中で狩猟が許可されている野生鴨(かも)は11種類で、マガモ、コガモ、カルガモなどが主に食用にされています。

 近年ではその栄養価の高さから「ビューティーミート」とも呼ばれ注目を集めていますが、じつは肉文化が一般的でなかった明治維新前から一部の地域で食べられていました。現代において一般市場で流通する鴨肉は、主にアヒルの肉で、特にマガモを家禽(かきん)化したものが多いです。また、野生の鴨とアヒルを交配した合鴨(あいがも)もよく見かけます。鴨料理の本場・フランスで認められるバルバリー種鴨を秋田県東由利町の若い農業者たちが生産を始め、由利本荘市の特産品としても認知されています。

 江戸時代の医師が執筆した「本朝食鑑」には、鴨肉に体を温める効果があり、寒さによるしびれを治すのに役立つという記載も。そのため、日本では鴨鍋や鴨すきなど、体を温める料理が継承されているのかもしれません。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    西武ならレギュラー?FA権行使の阪神・原口文仁にオリ、楽天、ロッテからも意外な需要

  2. 2

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動

  3. 3

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  4. 4

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏の勝因は「SNS戦略」って本当?TV情報番組では法規制に言及したタレントも

  5. 5

    小泉今日子×小林聡美「団地のふたり」も《もう見ない》…“バディー”ドラマ「喧嘩シーン」への嫌悪感

  1. 6

    国内男子ツアーの惨状招いた「元凶」…虫食い日程、録画放送、低レベルなコース

  2. 7

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  3. 8

    首都圏の「住み続けたい駅」1位、2位の超意外! かつて人気の吉祥寺は46位、代官山は15位

  4. 9

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏圧勝のウラ パワハラ疑惑の前職を勝たせた「同情論」と「陰謀論」

  5. 10

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇