整形外科領域で「幹細胞移植」が効果を十分に得られないケースとは?
そして、膝の軟骨損傷で軟骨の再生を期待して幹細胞を投与しても、Cという指令がないとダメなのですが、その指令が必ず発令されても膝になるとは限りません。そのため、幹細胞移植を受けたものの、効果が十分に得られないというケースが起こり得るのです。自費診療ですので、出費の額と治療効果が釣り合わなかった、となりかねません。
特に軟骨損傷では、程度がひどすぎる場合には軟骨が元に戻ることはほぼ見たことがないといわれています。次回は脂肪幹細胞の臨床成績に関する研究を紹介します。