「運動」が乳がん再発リスクを下げる…1週間トータル1時間で25%低下

公開日: 更新日:

「治療後いつから始めるのか、どの強度が適切かなど、人によって違います。ただし、軽々とできる負荷では筋肉量は増加しません。最初は重りなしから始めた人も、少しずつ強度を上げていくようにしています」

 運動を始める時期や強度は、主治医に相談を。抗がん剤治療中で気分が悪い時は無理にする必要はない。乳がん手術を受けた後、乳房再建手術までの間は激しすぎる運動は避けたほうがいいこともある。運動中、痛みが生じやすい姿勢もあるので、その場合は専門家の指導を仰いだほうがいい。

 まずは自宅で始めてみたいという人には、スクワットと、あおむけに寝て両脚を上げ下ろしするレッグレイズがお勧めだ。スクワットは体で最も多くの筋肉を占める下肢を鍛えられる。腹筋運動は多くの運動種目で使われる筋肉群であるため、腹筋が弱いと高い強度のトレーニングが行えない。運動効果を得るためにも外せない種目だ。1日10回を目安に始めよう。

「『運動によって体内の免疫が強化され、がん細胞を攻撃するナチュラルキラー細胞の働きが活性化するなどの理由で、乳がん再発リスクが低くなる』とする論文も発表されています」

 重要なのは運動習慣をつくること。3カ月間継続できれば習慣化するといわれている。とにかく始めてみよう。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    俳優・山口馬木也さん「藤田まことさんは『飲め、飲め』と息子のようにかわいがってくれた」

  2. 2

    前代未聞の壮絶不倫・当事者のひとりがまたも“謎の欠場”…関係者が語った「心配な変化」とは???

  3. 3

    テレ朝ナスD“経費横領&パワハラ処分”に「見せしめ」の声も…家族団らん投稿の美人料理家妻に同情集まる

  4. 4

    自信なくされたら困るから? 巨人・田中将大がカブス戦登板「緊急回避」の裏側

  5. 5

    東原亜希の“黒帯バスローブ密会”乗り越えた「許す力」は佐々木希以上? 経済的自立も目指す強心臓とたくましさ

  1. 6

    料理研究家の森崎友紀 “本業”専念も恋愛は「年も年なので」

  2. 7

    兵庫県パワハラ知事に残った選択肢は「議会解散」のみ…多数派工作で延命図るか?味方は“情報漏洩3人組”のみ

  3. 8

    あす旧統一教会に解散命令か? N国党に急接近の不気味、タダでは転ばない悪あがき

  4. 9

    巨人の“アキレス腱”は絶対的セットアッパーが使えないこと…新助っ人キャベッジで外国人枠「満員」

  5. 10

    佐々木希が「芸能人格付けチェック」で"地雷キャラ"といじられ…夫・渡部建を捨てないもう1つの理由