著者のコラム一覧
中川恵一東大大学病院 医学系研究科総合放射線腫瘍学講座特任教授

1960年生まれ。東大大学病院 医学系研究科総合放射線腫瘍学講座特任教授。すべてのがんの診断と治療に精通するエキスパート。がん対策推進協議会委員も務めるほか、子供向けのがん教育にも力を入れる。「がんのひみつ」「切らずに治すがん治療」など著書多数。

堀ちえみさんは舌がん克服…がん診療連携拠点病院がベター

公開日: 更新日:

「やっぱりあの手術を選んで正解やった。あの手術がなかったら、オカンはおらんかったかも知れんし。そしたら今日のこのステージ(編集部注・昨年の復帰ライブ)もなかった。それを考えたらこれで良かったっていうことやな」

 復帰ライブを終え、長男にこう励まされたといいます。お子さんやご主人の支えがあったから乗り越えられたつらさでしょう。

がんは患者だけでなく、家族にとっても大変辛い経験です」と書かれた言葉はその通りだと思いますし、家族の絆が問われる病気だと思います。しかし、堀さんのように家族力で病気を乗り越えたとき、家族の絆が深まるのも事実です。まさに堀さんがそうだと思います。

 がんの治療は、どれかを選ぶと、基本的に後戻りができないことがほとんどで、“敗者復活戦”のない一発勝負。それだけに医療機関の選択は、とても重要です。その選択に悩んだら、がんの種類ごとに治療実績が豊富な病院がベターで、少なくともがん診療連携拠点病院で受けるのがよいと思います。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    西武ならレギュラー?FA権行使の阪神・原口文仁にオリ、楽天、ロッテからも意外な需要

  2. 2

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動

  3. 3

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  4. 4

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏の勝因は「SNS戦略」って本当?TV情報番組では法規制に言及したタレントも

  5. 5

    小泉今日子×小林聡美「団地のふたり」も《もう見ない》…“バディー”ドラマ「喧嘩シーン」への嫌悪感

  1. 6

    国内男子ツアーの惨状招いた「元凶」…虫食い日程、録画放送、低レベルなコース

  2. 7

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  3. 8

    首都圏の「住み続けたい駅」1位、2位の超意外! かつて人気の吉祥寺は46位、代官山は15位

  4. 9

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏圧勝のウラ パワハラ疑惑の前職を勝たせた「同情論」と「陰謀論」

  5. 10

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇