著者のコラム一覧
中川恵一東大大学病院 医学系研究科総合放射線腫瘍学講座特任教授

1960年生まれ。東大大学病院 医学系研究科総合放射線腫瘍学講座特任教授。すべてのがんの診断と治療に精通するエキスパート。がん対策推進協議会委員も務めるほか、子供向けのがん教育にも力を入れる。「がんのひみつ」「切らずに治すがん治療」など著書多数。

堀ちえみさんが歌声披露 発声と食事は術後リハビリで守る

公開日: 更新日:

 がんサバイバーのひとりとして、タレント・堀ちえみさん(53)の復活はうれしい限りです。昨年2月にステージ4の舌がんで舌を切除し、再建する手術を受けていますが、手術後初めて歌声を披露しました。

 再出発に選んだ「リ・ボ・ン」という曲は、英語のreborn=生まれ変わるという意味が込められているそうです。術後はうまく話すことができず、つらい思いもされたといいます。

 舌がんの治療は、手術が基本。切除範囲が小さければ、局所麻酔で日帰りや数日の入院で済みます。食べ物を飲み下したり、音を構成したりする機能障害はほとんど残りません。

 大きくなると、がんがある側の舌を半分切除。さらにがんが舌の真ん中まで進展してくると、半分以上を切除(舌亜全摘手術)。堀さんも6割切除で、太ももの組織を移植したそうです。

 切除範囲が半分までなら、飲み下しや構音などの機能障害は日常生活に支障をきたさない程度。それ以上だと、機能障害が避けられません。手術実績に加え、リハビリに熱心な病院を選ぶことが大切です。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    西武ならレギュラー?FA権行使の阪神・原口文仁にオリ、楽天、ロッテからも意外な需要

  2. 2

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動

  3. 3

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  4. 4

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏の勝因は「SNS戦略」って本当?TV情報番組では法規制に言及したタレントも

  5. 5

    小泉今日子×小林聡美「団地のふたり」も《もう見ない》…“バディー”ドラマ「喧嘩シーン」への嫌悪感

  1. 6

    国内男子ツアーの惨状招いた「元凶」…虫食い日程、録画放送、低レベルなコース

  2. 7

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  3. 8

    首都圏の「住み続けたい駅」1位、2位の超意外! かつて人気の吉祥寺は46位、代官山は15位

  4. 9

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏圧勝のウラ パワハラ疑惑の前職を勝たせた「同情論」と「陰謀論」

  5. 10

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇