トイレでわかる糖尿病…「尿糖試験紙」を尿に浸すだけ 早く見つければ治すことも可能
「しかし、この男性は、正真正銘の糖尿病でした。本人に自覚が乏しかったのですが、“牛飲馬食”との表現がピッタリくるほどの食べっぷりで、体重も急激に増えたようです。本人は周囲に『これだけ食べられるのは元気な証拠』などと言っていたそうです。『秋に風邪をひいて病院で診てもらった際、ついでに血糖値を調べてもらったが問題なかった』と言い、糖尿病を疑いつつも、かたくなに自分は糖尿病ではない、と思い込もうとしていたようです」
では、血糖が高い人、その疑いがある人などが血糖値に関して疑いをもったらどうすればいいのか?
一番いいのは病院で血糖値を調べてもらうことだが、自覚症状が軽微な人に病院で検査を受けろ、というのは難しい。簡単な検査でも病院によっては半日、1日がかりになるうえ費用もかかる。薬局などで自己血糖測定器を購入する手もあるが、これも安くはない。そもそも血を見るのも嫌だという人は測る気にもならない。血糖値が気になり、その値を知りたくても二の足を踏む人がいるのは無理もない。
■条件によって濃度が変わる点に注意