トイレでわかる糖尿病…「尿糖試験紙」を尿に浸すだけ 早く見つければ治すことも可能
ならば、血糖でなく尿糖を調べてはどうか?
「尿とは血液が腎臓でろ過された際に水分とともに体外に排出された不純物です。腎臓が老廃物や毒素を体外に排出するときには、必要なものは再吸収して体内にとどめておくため、健康な人の尿には血液やタンパク質、糖質が含まれることはありません。ただし、血糖が増えすぎれば、腎臓で再吸収しきれない糖分が尿中に排出されます。それが尿糖で、血糖値が160~180㎎/デシリットルを超えると、再吸収されなかった糖分が尿中に漏れ出します」
ただし、試験紙に浸す尿は、脱水になったり、水を大量に飲んだりすると濃度が変わるから注意が必要だ。
「むろん、試験紙だけでは糖尿病の確定診断はできません。ただし、尿糖が陽性になれば、糖尿病かその予備群の可能性が高いので、病院で血糖値だけでなく、ブドウ糖負荷試験を受けることで、糖尿病か予備群なのか、はっきり診断をつけられます」
気になる人は薬局やドラッグストア、あるいはネット通販で尿糖試験紙を購入するのも手だ。値段は枚数や送料の有無により異なるが、数百円~になる。