トイレでわかる糖尿病…「尿糖試験紙」を尿に浸すだけ 早く見つければ治すことも可能
「製品によって使い方は異なりますが、基本的には試験紙を尿に約1秒浸したうえで、定められた判定時間を経過すると試験紙の色が変化する。その色を付属の判定表で照合することで判断します。尿糖試験紙で検査する場合、食後1時間が血糖値上昇のピークになるので、そのタイミングで調べるといいでしょう」
なお、血糖値が正常の人は食事をいくらとっても食後1時間のピークが140㎎/デシリットルを超えることがないので、食後の尿糖試験紙で色が変わり陽性になることはない。また、試験紙によっては尿糖だけでなく、尿タンパクや尿潜血を調べられるものもある。
「いまは昔と違って、糖尿病と診断されても早期に治療を始めて血糖コントロールをすれば治すことも可能です。また、網膜症、腎症、神経障害、大血管疾患、心筋症、感染症、非アルコール性脂肪性肝疾患などといった合併症を起こさず、天寿を全うできる可能性も広がっています。糖尿病治療で大事なことは早期発見・早期治療です。そのために、定期的な健康診断をしていない人などは、自分でできる尿糖検査も積極的に行うべきなのです」
あなたもやってみては。