災害時の応急処置(3)添え木や三角巾を使って固定することを考える

公開日: 更新日:

骨が露出している場合は清潔なタオルで覆う

 添え木は硬くて長さがあるものならなんでもいい。たとえば自宅であれば、毛布や傘、長い靴べら、突っ張り棒、定規、子供用のバットなども添え木として使えるという。また、雑誌の長さが足りないときは、2冊を組み合わせて1本の添え木にする方法もある。2冊の雑誌を、骨折の箇所に必要な長さになるよう上下に並べ、一部を重なるようにする。トランプのカードをシャッフルする時のように、ページが互い違いになるよう組み合わせると、強度と長さを備えた即席の添え木が完成する仕組みだ。

「骨が皮膚を突き破って露出してしまっている場合は、それを無理に戻そうとしないでください」と警告するのは、同じく東京消防庁救急部の木村和巳消防司令だ。

「そもそも痛みが強くてそんなことはできないと思いますが……。開放骨折というのですが、そのような骨折に関しては、なるべく清潔に保ちたいので、できれば清潔なガーゼやタオルなどで覆う感染防止処置をしていただきたい。雑菌などで汚染された状態で体の中に戻してしまうと、感染症になる恐れがあります」

 骨折時は添え木や三角巾を使用して固定し、清潔な状態を保つ。それだけは覚えておきたい。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    火野正平さんが別れても不倫相手に恨まれなかったワケ 口説かれた女優が筆者に語った“納得の言動”

  2. 2

    中日1位・高橋宏斗 白米敷き詰めた2リットルタッパー弁当

  3. 3

    巨人今季3度目の同一カード3連敗…次第に強まる二岡ヘッドへの風当たり

  4. 4

    八村塁が突然の監督&バスケ協会批判「爆弾発言」の真意…ホーバスHCとは以前から不仲説も

  5. 5

    眞子さん渡米から4年目で小室圭さんと“電撃里帰り”濃厚? 弟・悠仁さまの成年式出席で懸念されること

  1. 6

    悠仁さま「学校選抜型推薦」合格発表は早ければ12月に…本命は東大か筑波大か、それとも?

  2. 7

    【独占告白】火野正平さんと不倫同棲6年 元祖バラドル小鹿みきさんが振り返る「11股伝説と女ったらしの極意」

  3. 8

    「天皇になられる方。誰かが注意しないと…」の声も出る悠仁さまの近況

  4. 9

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動

  5. 10

    無教養キムタクまたも露呈…ラジオで「故・西田敏行さんは虹の橋を渡った」と発言し物議