副鼻腔炎の治療は進歩している(4)好酸球性副鼻腔炎は新薬の登場で再手術が減った
「デュピルマブは、過去に好酸球性副鼻腔炎で手術を受け、術後に再発した方を対象にした注射薬です。2週間に1回、ご自宅で皮下注射を行うと、鼻茸が縮小して鼻詰まりや嗅覚障害を改善させる効果が得られます。実際、デュピルマブの登場によって当院で再手術に至る患者さんの数は減少しています」
しかし、デュピルマブは1カ月の治療費が約4万円(3割負担額)と、非常に高額で患者の経済的負担が大きい。高額療養費制度などの利用で治療費を抑えられるケースもあるというから、治療を希望する場合には医師に相談するといい。 (おわり)