著者のコラム一覧
シェリー めぐみジャーナリスト、ミレニアル・Z世代評論家

NYハーレムから、激動のアメリカをレポートするジャーナリスト。 ダイバーシティと人種問題、次世代を切りひらくZ世代、変貌するアメリカ政治が得意分野。 早稲稲田大学政経学部卒業後1991年NYに移住、FMラジオディレクターとしてニュース/エンタメ番組を手がけるかたわら、ロッキンオンなどの音楽誌に寄稿。メアリー・J・ブライジ、マライア・キャリー、ハービー・ハンコックなど大物ミュージシャンをはじめ、インタビューした相手は2000人を超える。現在フリージャーナリストとして、ラジオ、新聞、ウェブ媒体にて、政治、社会、エンタメなどジャンルを自由自在に横断し、一歩踏みこんだ情報を届けている。 2019年、ミレニアルとZ世代が本音で未来を語る座談会プロジェクト「NYフューチャーラボ」を立ち上げ、最先端を走り続けている。 ホームページURL: https://megumedia.com

アメリカで双子や三つ子の出産が減っている理由とは?

公開日: 更新日:

 アメリカでは過去25年間に三つ子の出産が激減しました。同じように双子や四つ子以上の多胎児の出産も減り続けています。その理由は体外受精技術の進歩です。

 1980年代から90年代にかけて、アメリカでは多胎児の出産が頻繁にニュースになりました。「オクトママ(八つ子ちゃんのお母さん)」など、多胎児の出産と成長のドキュメンタリー番組なども頻繁に放送されました。しかし近年はこうした多胎児が話題になることはほとんどなくなっています。

 CDC米国疾病予防管理センターによれば、アメリカでの三つ子の出産は1998年から2023年までに64%減少。四つ子やそれ以上の多胎児の出産数も80%近く減りました。また体外受精が始まってから増え続けていた双子も、2010年代以降緩やかに減少に転じています。

 初期の体外受精では、母親の子宮に複数の胚を移植していました。少なくとも1つが妊娠につながる事を期待しての措置ですが、そのために双子や三つ子の出産も増加しました。しかし2000年代に入って体外受精技術が進歩すると、着床率も向上しました。

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