頭痛の正しい対処法(3)最も多い緊張型頭痛…高い枕が原因かも
「それでもよくならない場合は、頭痛外来や頭痛に詳しい医師の受診をお勧めします」
中込院長はこうアドバイスします。
「1次性頭痛の中で最も強い頭痛が群発頭痛です。季節の変わり目に多く、患者さんのほとんどが20~40代の男性。片目がえぐられるような激痛で、同時に目の充血や涙目、鼻水などがみられます。注射薬や点鼻薬の使用で10~20分ほどで治まってきますが、中には効果のない人もいます」
ところが特効薬ともいえる注射薬が、最近入手困難になっており、点鼻薬にいたっては全く手に入らないそうです。厚労省はこういった医療現場の実情をくみ取ってほしいものです。
他にも、睡眠時頭痛という耳慣れない頭痛もあります。「目覚まし時計頭痛」ともいわれていて、夜眠っている間(多くは午前2~4時)に、頭痛で目が覚めるというものです。
「患者さんの9割は50歳以上です。起き上がって読書やテレビを見る、コーヒーなどを飲むと治まることが多いのです。治療や予防にはカフェインが使われています」