母親が片頭痛持ちの場合は子供に7割以上の確率で遺伝する
片頭痛は親から子供へと遺伝することが多く、母親が片頭痛持ちの場合、子供が女の子でも男の子でも7割以上の確率で遺伝します。子供は自分の症状を明確に伝えることができない。そのため、なかなか「片頭痛持ち」であることがわからないのが難しいところです。
子供の片頭痛では、頭痛を発症する前に次のような症状が出ることが多い。「乗り物酔い」「立ちくらみが多い」「しょっちゅうお腹が痛くなる」「寝言が多い」「寝相が悪い」「落ち着きがなく多動気味」「まぶしさに敏感で苦手」「夜中に突然起きる」などです。においに敏感だったり、ひとつのことに異常に執着する子供もいます。
なぜ、このような症状が見られるのか。
それは、片頭痛持ちとして生まれた子供は、ほかの子供よりも脳が過剰に興奮しやすいから。つまり、上記に挙げたような症状は、脳の興奮症状が原因であるということです。
これらの症状がある子供は、その後成長とともに頭痛を訴えるケースが多いのですが、大人と違って頭痛症状の継続時間は短めで、続いても4時間以内。1~2時間でケロリとすることも。