著者のコラム一覧
堀田秀吾明治大学教授、言語学者

1968年生まれ。言語学や法学に加え、社会心理学、脳科学の分野にも明るく、多角的な研究を展開。著書に「図解ストレス解消大全」(SBクリエイティブ)など。

散らかった部屋やオフィスは「発想力」「想像力」を刺激する

公開日: 更新日:

 企画書など、クリエーティブな発想が求められる仕事を前にしたとき、良いアイデアが思い浮かばずにずるずると時間だけがすぎていく……。このような経験がある人は多いのではないでしょうか。

 やり方や答えが見えている単純な作業なら、たとえ面倒であっても機械的に進めていくことができます。しかし、発想力や企画力が求められる仕事は、マニュアル通りというわけにはいかないため、何も進まないことが珍しくありません。

 企画書の内容が決まった状態で、それを書類やスライドにまとめていく作業と、「どんな企画にするか」を考えるクリエーティブな作業は、実際に脳科学においても脳の使い方が異なると考えられています。

 俗にいう“ひらめき”が求められるわけですが、興味深い研究があります。ミネソタ大学のヴォーズらの「創造性は散らかった環境でこそ発揮される」とする研究(2013年)です。「デスクが散らかっていると仕事や勉強に集中しにくくなる」とする研究もあるため、全員にあてはまるわけではありませんが、散らかっていることは「良くないこと」だとは言い切れないというわけです。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高嶋ちさ子「暗号資産広告塔」報道ではがれ始めた”セレブ2世タレント”のメッキ

  2. 2

    大友康平「HOUND DOG」45周年ライブで観客からヤジ! 同い年の仲良しサザン桑田佳祐と比較されがちなワケ

  3. 3

    佐々木朗希の足を引っ張りかねない捕手問題…正妻スミスにはメジャー「ワーストクラス」の数字ずらり

  4. 4

    大阪万博開幕まで2週間、パビリオン未完成で“見切り発車”へ…現場作業員が「絶対間に合わない」と断言

  5. 5

    マイナ保険証「期限切れ」迫る1580万件…不親切な「電子証明書5年更新」で資格無効多発の恐れ

  1. 6

    阪神・西勇輝いよいよ崖っぷち…ベテランの矜持すら見せられず大炎上に藤川監督は強権発動

  2. 7

    歌手・中孝介が銭湯で「やった」こと…不同意性行容疑で現行犯逮捕

  3. 8

    Mrs.GREEN APPLEのアイドル化が止まらない…熱愛報道と俳優業加速で新旧ファンが対立も

  4. 9

    「夢の超特急」計画の裏で住民困惑…愛知県春日井市で田んぼ・池・井戸が突然枯れた!

  5. 10

    早実初等部が慶応幼稚舎に太刀打ちできない「伝統」以外の決定的な差