高齢者が健康を保つ「栄養」と「食事」で大切な基本はなにか
「今後の健康を保つためにはどんな食事がいいのでしょうか?」
ある60代の方からこんな質問がありました。また、80代の方々からも「80歳を越えましたが、どんな食事をとれば健康を維持できるのでしょうか?」といった質問をよくいただきます。
2025年は巳年です。新年から自分の殻を脱ぎ、適切な体重と体づくりを知って、健康増進を進めるチャンスです。そこで、今回は高齢者の食事と栄養の基本についてお話しします。
第1に大切なのは「自分にとっておいしいと感じる食事をとること」です。第2に「現在の体重と健康状態から今後の栄養計画を考えること」。第3に「自分の体に適切なタンパク質の必要量を知ること」。第4に「健康的な食事やカロリー量を知ること」です。
まず、毎日「食事がおいしい、楽しい」と感じると幸せな気持ちになれます。そのためには、「お腹がすく」必要があり、そこで、規則正しい食生活のリズムをつくることが重要なのです。
私が好きな食べ物はカレーライスとお好み焼きですが、健康のためには好きな物ばかりを食べるわけにはいきません。バランスよく栄養が取れるように1カ月単位で食材と栄養をざっくりと調整して体重を管理する必要があるのです。