足のむくみは要注意な症状…少しの変化も見逃さず速やかに対処
自宅で療養中の患者さんから、足のむくみについて相談をうけることがよくあります。
むくみの原因はさまざまです。例えば、「座りっぱなしの時間の多さ」「体の冷え」「塩分の多い食生活」「薬の飲み合わせ」といった、ご本人の日ごろの食習慣や生活スタイルの影響でむくみが起こっていることがあります。
高齢の患者さんの場合は、心不全や腎不全、甲状腺機能低下症などの持病が背景にある場合が少なくありません。加齢による心肺機能や筋力の低下といった体の衰えによる血行不良が原因という場合も多いでしょう。
仮に患者さんやご家族から「むくみがつらい」との訴えがあった場合は、お薬や点滴の調整、弾性ストッキングの使用、クッションを使って足を高いところに上げてもらうといった暮らしの知恵など、具体的なむくみ対策を提案しています。
患者さんの中には、少しぐらいのむくみなら我慢してやり過ごそうとする方もいます。でも仮にこのむくみを放置しておくと、そのうち痛みが出てきたり、腫れたりする場合もあり注意が必要です。