著者のコラム一覧
下山祐人あけぼの診療所院長

2004年、東京医大医学部卒業。17年に在宅医療をメインとするクリニック「あけぼの診療所」開業。新宿を拠点に16キロ圏内を中心に訪問診療を行う。

あんな真っ白なところに行ったら調子悪くなる…90代独居男性は受診を断固拒否

公開日: 更新日:

「病院に行きたがらなくて困っています。そちらで診てくれませんか」

 7月のある暑い日のことでした。新宿区内にある地域包括支援センターからそんな連絡が我々の診療所に届きました。

 連絡をいただきさっそく訪問診療に向かったのは、脱水症状があるにもかかわらず、夏の暑い日中なのに冷房をつけないまま、病院の受診を拒否する、90代の独居男性の自宅でした。

 高齢の患者さんは時に病院を毛嫌いし、病院に行く必要があったとしても拒否をする方が少なくありません。

 多少の痛さや体のしんどさがあっても、さしあたって生活できないほどに深刻な状況でない限りは、人との関わりを疎むあまりに医療機関での受診を避ける人もいらっしゃいます。その理由も患者さんの置かれた環境や考え方によりさまざまです。

 この男性の場合は「お金がもったいない……、もうこのままでよい、あんな真っ白なところ(病院)に行ったらかえって調子悪くなる」といった金銭的理由と精神的なストレスを避けたいといった理由のようでした。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    一部ファンが現実逃避? 中居正広“別人疑惑”再燃…「本人すでに死亡」と考える人々が現れる

  2. 2

    いまだ雲隠れ中居正広を待つ違約金地獄…スポンサーとTV局からの請求「10億円以上は確実」の衝撃

  3. 3

    フジテレビ社員たちの怒声と悲鳴…港浩一社長“自滅会見”で窮地、大手企業CM差し止め要求相次ぎ現場はパニック

  4. 4

    中居正広は松本人志の合コンに、2003年の時点で行っていた? 気になる千原ジュニアの証言

  5. 5

    フジテレビで常態化していた女子アナ“上納”接待…プロデューサーによるホステス扱いは日常茶飯事

  1. 6

    兵庫県百条委メンバーの前県議が死亡、ついに3人目の犠牲者…斎藤元彦県政「誹謗中傷」放置の罪深さ

  2. 7

    中居正広「女性トラブル」フジは編成幹部の“上納”即否定の初動ミス…新告発、株主激怒の絶体絶命

  3. 8

    中居正広の騒動拡大で木村拓哉ファンから聞こえるホンネ…「キムタクと他の4人、大きな差が付いたねぇ」などの声相次ぐ

  4. 9

    「北朝鮮みたい」…フジテレビの会見を伝える各局のニュースが“静止画”で視聴者ドン引き

  5. 10

    中居正広の女性トラブルで元女優・若林志穂さん怒り再燃!大物ミュージシャン「N」に向けられる《私は一歩も引きません》宣言