著者のコラム一覧
荒井宏幸クイーンズ・アイ・クリニック院長

クイーンズ・アイ・クリニック院長。医学博士・眼科専門医。医療法人社団ライト理事長。みなとみらいアイクリニック主任執刀医。防衛医科大学校非常勤講師。

カラコンでドライアイが悪化…目の病気の感染リスクが増大

公開日: 更新日:

 コロナ禍でマスク生活が日常となり、カラコンは目元のコスメアイテムとして定着しました。10~20代では、ファッションに応じてカラコンを選んでいるとも聞きます。人気のインフルエンサーやタレントがプロデュースしたカラコンも数多くあり、ある調査では「30代では10年以上使用している人が4割超」という結果が出ていました。

 前回でも触れたように、カラコンは不適切な使用によって目の障害を引き起こすこともあります。今回は、カラコンを日常使いしている患者さんの中でも悩んでいる方が多い「ドライアイ」についてまずお話しします。

 そもそもコンタクトレンズには涙を吸収しやすいという欠点があります。まばたきをする際にレンズが涙の循環を妨げるため、ドライアイを悪化させることも。さらにカラコンの場合は、毎日、朝から寝る直前まで使うことが多く、ドライアイの状態を悪化させている人が多いのです。

 くれぐれも「ドライアイぐらいなら我慢できる」とは考えないでください。悪化すると角膜に傷がつきやすくなり、さまざまな目の疾患の感染リスクが高まってしまいます。カラコン使用時に目の乾燥感、異物感、充血、視界のかすみのような症状を感じたなら、眼科に行くようにしてください。

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