GW10連休が危険と専門家 「令和」は巨大地震で始まるのか
政府は先月29日、南海トラフの巨大地震が発生する可能性が高いと判断した際、自治体や企業に事前避難を呼びかける方針をまとめた。そろそろ来てもおかしくないと判断しているのかもしれない。そんな折、不気味な傾向が見られるという。
南海トラフの巨大地震が起きた場合、静岡県から宮崎県にかけて、一部では震度7の揺れが襲う。関東以西の30都府県で、死者が32万3000人、全壊・焼失棟数は238万6000棟の被害が想定されている。
「3月上旬まで、頻繁に揺れを観測していた、和歌山県、三重県周辺で地震がピタリと止まりました。南海トラフの巨大地震で大規模被害が想定されるエリアです」(立命館大の高橋学教授=災害リスクマネジメント)
宮崎県沖の日向灘での直下型地震は続いているものの、M5クラスの地震が頻発していた紀伊水道のプレート境界型地震は3月後半からほとんど起こっておらず、今月に入ってからは一度もない。
「これまでの統計から、大地震が起きる前にはパターンが見られます。頻繁に地震が起きていたのにピタリと止まったり、回数が激減すると危ない。静穏期が六十数日続いた後、もう一度、中規模の地震が発生し、3日以内に本震が起きるのです。和歌山県、三重県周辺が静かになってから六十数日後に当たるのがGWごろです」(高橋教授)