岸田首相の“勉強会”という名の政治資金パーティーは「ぼったくりバー」より酷い
岸田首相は3月の参院本会議でも、地元広島で開かれた政治資金パーティー「岸田文雄後援会新春互礼会」(会費1万円)が1000人以上の参加者を集めたことが大臣規範に当たるのではないかと問われた際、「大臣等規範は、公職にある者としての清廉さを保持し、政治と行政への国民の信頼を確保する観点から、内閣総理大臣その他の国務大臣等が自ら律すべき規範として定められたもの」と説明した一方で、「同規範においては、自粛すべきパーティーについて特に定められた基準はなく、各国務大臣等が国民の疑念を招かないよう良識の範囲で適切に対応すべきもの」などと答弁していた。
■「公職にある者としての清廉さ」「政治と行政への国民の信頼確保」はどこに…
つまり、岸田首相は「大臣規範はあるけれど基準はない」「規範に反するかどうかは各大臣が決めるので問題なし」と繰り返しているわけだが、すでに自身の政治団体が主催する政治資金パーティーが「裏金作りの温床になっているのではないか」と疑念を持たれている時点で、「公職にある者としての清廉さを保持し、政治と行政への国民の信頼を確保する」という大臣規範の趣旨から大きく外れているのではないか。