閲覧チュー意! 東京・新宿区が対策に本腰「ねずみ捕獲」の現場に同行した

公開日: 更新日:

 2024年は「辰年」だが、ある意味「子年」でもある。ネズミ駆除に力を入れる東京・千代田区に続き、新宿区も対策に本腰を入れ始めた。「新宿ネズミ」の捕獲現場で本紙記者が目の当たりにしたものとは……。

 2023年5月、東京の繁華街・歌舞伎町には、招かれざる客がうごめいていた。ビルの路地裏で30匹超のネズミがゴミの山に群がる動画が掲示板に投稿されると、驚きの声とともにSNSで拡散されたのだ。

 これを受けて新宿区は同年9月、歌舞伎町に出没するネズミの環境調査・一斉駆除に乗り出すことを発表。新規事業費約865万円などを盛り込んだ計約1229万円の補正予算案を10月に可決した。

 環境清掃部の担当者は「区として本格的なネズミ対策を行うのは初めてなので混乱しています。対策は年明けから春までの予定ですが、エサとなる不法投棄ゴミ、特に観光客のポイ捨てはすでに増えているのが現状です。歌舞伎町が賑わうのはうれしいことですし、ネズミが悪いわけではないので……」と複雑な心境を吐露した。ネズミの数やすみかなどの生息調査は難航しており、現状、公表できる成果は上がっていないという。

 千代田区でも同様の問題が発生チュー。23年度の対策関連予算に約1600万円を計上した。

 また、海外に目を向けるとニューヨーク市は17年、ネズミ対策に約35億円を投じることを発表。23年には通称「ネズミ皇帝」と呼ばれる、約2240万円の報酬が約束された対策部長ポストを用意したが、英ガーディアン紙は「同市とネズミの格闘は難航している」と報じた。

 なぜ、ネズミ対策は難しいのか。百聞は一見にしかず。半世紀以上にわたって日本のネズミ対策を牽引する「ねずみ駆除協議会」、通称「ね協」の捕獲作戦に同行した。

 12月14日、午後10時半。待ち合わせ場所の高田馬場駅前ロータリーは、路上飲みをする大学生や頬を赤らめたサラリーマンでごった返し、熱気ムンムン。その一角で冷静にたたずむ集団が「ね協」だった。

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「とんねるず」石橋貴明に“セクハラ”発覚の裏で…相方の木梨憲武からの壮絶“パワハラ”を後輩芸人が暴露

  2. 2

    フジ火9「人事の人見」は大ブーメラン?地上波単独初主演Travis Japan松田元太の“黒歴史”になる恐れ

  3. 3

    PL学園で僕が直面した壮絶すぎる「鉄の掟」…部屋では常に正座で笑顔も禁止、身も心も休まらず

  4. 4

    石橋貴明のセクハラに芸能界のドンが一喝の過去…フジも「みなさんのおかげです」“保毛尾田保毛男”で一緒に悪ノリ

  5. 5

    三浦大知に続き「いきものがかり」もチケット売れないと"告白"…有名アーティストでも厳しい現状

  1. 6

    松嶋菜々子の“黒歴史”が石橋貴明セクハラ発覚で発掘される不憫…「完全にもらい事故」の二次被害

  2. 7

    伸び悩む巨人若手の尻に火をつける“劇薬”の効能…秋広優人は「停滞」、浅野翔吾は「元気なし」

  3. 8

    今思えばゾッとする。僕は下調べせずPL学園に入学し、激しく後悔…寮生活は想像を絶した

  4. 9

    フジテレビ問題「有力な番組出演者」の石橋貴明が実名報道されて「U氏」は伏せたままの不条理

  5. 10

    下半身醜聞の川﨑春花に新展開! 突然の復帰発表に《メジャー予選会出場への打算》と痛烈パンチ