著者のコラム一覧
藤倉善郎ジャーナリスト

1974年、東京都生まれ。カルト問題を20年以上にわたり取材。2009年にニュースサイト「やや日刊カルト新聞」を創刊し、総裁就任。著書に「『カルト宗教』取材したらこうだった」など。「徹底検証 日本の右傾化」(塚田穂高編著)、「だから知ってほしい『宗教2世』問題」などの共著も多数。

銃を崇拝する「Qアノン教団」が日本にも…ラップ好きの“歌う教祖”は文鮮明氏の7男

公開日: 更新日:

「彼らは催涙ガスで私たちを攻撃した! 彼らはアンティファ(反ファシズム)を守り愛国者たちを撃ち殺している!」

 スキンヘッドの男性が米連邦議会議事堂前で怒号が飛び交う集会に参加している動画と、こんな英文がインスタグラムに投稿された。男性の名は文亨進。旧統一教会(世界平和統一家庭連合)の創始者・文鮮明の七男で、分派してサンクチュアリ教会という別の宗教団体を率いている。動画にあるのは、2021年1月6日に開かれた米国の陰謀論集団「Qアノン」の集会。まさにこの時、Qアノンは議事堂内に乱入し、銃撃戦で複数の死者を出していた。

 この事件以前から日本の信者たちも永田町の首相官邸前で集会を開き、当時のトランプ大統領を応援。「不正開票を許さない! STOP STEAL(票を盗むのをやめろ)」といったプラカードを掲げた十数人の集団だ。

「バイデン氏は神様を騙し、世界を騙した自分の悪事、自分の罪により、地獄に堕ちるのみなのです!」

 サンクチュアリ教会は、世界の政治や経済を牛耳るディープステート(影の政府)なるものが存在すると信じる。Qアノンと全く同じ世界観だ。本拠地の米国では、銃を崇拝する武装カルト集団としてメディアにも注目されている。礼拝で亨進や信者たちは、銃弾を頭に巻き付け、マシンガンを手にしている。地方の土地を買い、銃の射撃や格闘技の訓練も行う。

■関連キーワード

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「とんねるず」石橋貴明に“セクハラ”発覚の裏で…相方の木梨憲武からの壮絶“パワハラ”を後輩芸人が暴露

  2. 2

    フジ火9「人事の人見」は大ブーメラン?地上波単独初主演Travis Japan松田元太の“黒歴史”になる恐れ

  3. 3

    PL学園で僕が直面した壮絶すぎる「鉄の掟」…部屋では常に正座で笑顔も禁止、身も心も休まらず

  4. 4

    石橋貴明のセクハラに芸能界のドンが一喝の過去…フジも「みなさんのおかげです」“保毛尾田保毛男”で一緒に悪ノリ

  5. 5

    三浦大知に続き「いきものがかり」もチケット売れないと"告白"…有名アーティストでも厳しい現状

  1. 6

    松嶋菜々子の“黒歴史”が石橋貴明セクハラ発覚で発掘される不憫…「完全にもらい事故」の二次被害

  2. 7

    伸び悩む巨人若手の尻に火をつける“劇薬”の効能…秋広優人は「停滞」、浅野翔吾は「元気なし」

  3. 8

    今思えばゾッとする。僕は下調べせずPL学園に入学し、激しく後悔…寮生活は想像を絶した

  4. 9

    フジテレビ問題「有力な番組出演者」の石橋貴明が実名報道されて「U氏」は伏せたままの不条理

  5. 10

    下半身醜聞の川﨑春花に新展開! 突然の復帰発表に《メジャー予選会出場への打算》と痛烈パンチ