4月に電気・ガス全社値上げ&5月末で補助金廃止…年間4.5万円負担増を埋める「ポータブル電源」の威力
お値段5万円ほど、2日間程度の停電にも対応
円安もあり、電気・ガス代は今後も上がり続ける可能性が高い。
そこで記者が考えたのが、太陽光で発電できる「ポータブル電源」の購入。ポータブル電源とは、内蔵されている電池に電気を蓄える機器。大容量の電池を搭載しており、液晶テレビ、小型の炊飯器、スマホの充電などに使える。節電の役割だけでなく、災害用としての用途も考えた決断だ。
一方、ガソリンなどで発電する「発電機」もある。こちらは容量や出力がポータブル電源より大きく、災害用として会社や公共施設が備蓄しているケースが多い。ホンダやヤマハなど国内メーカーの製品が充実しているのも特徴だ。
記者が選んだのは、EVOPOW JAPAN製「E1000ポータブル電源」でメーカー希望価格は5万9999円。実際は、セールで買ったのでもう少し安かった。元Googleの技術者らが立ち上げたベンチャー企業の製品で、最大10台のデバイスを同時充電できる。ちなみに、同シリーズの「E600ポータブル電源」は3万3990円となっている。
重さは10キロほどで女性でもなんとか持ち運べる範囲。パソコンの電源として使いながら、iPadとスマホの充電もできた。電気毛布にも使えるので、桜の花見での使用も検討している。
ポータブル電源の電池容量は時間当たりのWh(ワットアワー)で表され、もちろん数値が大きいほど大容量。最近はやりのキャンプや車中泊で使うなら500Wh程度でも十分だが、ドライヤーの消費電力は1000Wh程度のものが多いため、使うにはこれ以上の出力が必要となる。1000Whタイプは一般的に2日程度の停電に耐えられるとされる。