為替相場に「政府と日銀が介入」の誤解…政府の指示を日銀が実行しているだけ
世間では「一緒になってやっている」と思われがちだが、実際にはそうではない。政府主導で行われている。政府(国)が持っている米国債を売却し、いわゆる「円買い・ドル売り」を行っているのだ。
もし、今後、為替介入が行われたら、急速な円高が予想される。前回(1年半ほど前)行われたときには、円相場が1ドル=150円から130円ぐらいまで20円ほど上昇した。
「金利の高いドルを買っとけばお得じゃない?」と単純に考えていたFX投資家に、お灸を据える格好となった。
それと同じようなことが、今回も起きようとしている。しかし、ジャイアン(日本)の小遣い(持っている米国債)には限界があり、そう何度も使えないのが実情。当然、お金がないことがバレたら、ジャイアンの威信にも関わってしまう。スネ夫(外国)にもバカにされてしまうだろう。
だから、ジャイアンはお金があるように見せながら、のび太をコキ使う“フリ”をするのである。
「のび太! 牛乳とパン、それにポテチも買ってこい!」
「ジャイアン、お金は?」
「お金はないけど……んー、とりあえず行ってこい!」
もし、将来的にこんなことが起こったら、シニアのドル資産は逆に大儲け。出来過ぎのように100点満点の投資となるだろう。