著者のコラム一覧
黒岩泰株式アナリスト

為替相場に「政府と日銀が介入」の誤解…政府の指示を日銀が実行しているだけ

公開日: 更新日:

 世間では「一緒になってやっている」と思われがちだが、実際にはそうではない。政府主導で行われている。政府(国)が持っている米国債を売却し、いわゆる「円買い・ドル売り」を行っているのだ。

 もし、今後、為替介入が行われたら、急速な円高が予想される。前回(1年半ほど前)行われたときには、円相場が1ドル=150円から130円ぐらいまで20円ほど上昇した。

「金利の高いドルを買っとけばお得じゃない?」と単純に考えていたFX投資家に、お灸を据える格好となった。

 それと同じようなことが、今回も起きようとしている。しかし、ジャイアン(日本)の小遣い(持っている米国債)には限界があり、そう何度も使えないのが実情。当然、お金がないことがバレたら、ジャイアンの威信にも関わってしまう。スネ夫(外国)にもバカにされてしまうだろう。

 だから、ジャイアンはお金があるように見せながら、のび太をコキ使う“フリ”をするのである。

「のび太! 牛乳とパン、それにポテチも買ってこい!」

「ジャイアン、お金は?」

「お金はないけど……んー、とりあえず行ってこい!」

 もし、将来的にこんなことが起こったら、シニアのドル資産は逆に大儲け。出来過ぎのように100点満点の投資となるだろう。

■関連キーワード

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    三浦大知に続き「いきものがかり」もチケット売れないと"告白"…有名アーティストでも厳しい現状

  2. 2

    「とんねるず」石橋貴明に“セクハラ”発覚の裏で…相方の木梨憲武からの壮絶“パワハラ”を後輩芸人が暴露

  3. 3

    サザン桑田佳祐の食道がん闘病秘話と今も語り継がれる「いとしのユウコ」伝説

  4. 4

    松嶋菜々子の“黒歴史”が石橋貴明セクハラ発覚で発掘される不憫…「完全にもらい事故」の二次被害

  5. 5

    NiziU再始動の最大戦略は「ビジュ変」…大幅バージョンアップの“逆輸入”和製K-POPで韓国ブレークなるか?

  1. 6

    今思えばゾッとする。僕は下調べせずPL学園に入学し、激しく後悔…寮生活は想像を絶した

  2. 7

    下半身醜聞の川﨑春花に新展開! 突然の復帰発表に《メジャー予選会出場への打算》と痛烈パンチ

  3. 8

    モー娘。「裏アカ」内紛劇でアイドルビジネスの限界露呈か…デジタルネイティブ世代を管理する難しさ

  4. 9

    伸び悩む巨人若手の尻に火をつける“劇薬”の効能…秋広優人は「停滞」、浅野翔吾は「元気なし」

  5. 10

    小松菜奈&見上愛「区別がつかない説」についに終止符!2人の違いは鼻ピアスだった