日本ダービー直前! “ギャンブル”で一番お得なのは? 競馬・宝くじ・投資の「還元率」を全力リサーチ
ドリームジャンボは100万円が5万人に1人の確率
宝くじはどうか。ドリームジャンボ(1枚300円)が6月7日まで発売中で、1等3億円、1等の前後賞1億円。うまくすれば一気に5億円を手にすることができる。ただ、還元率は約46%と競馬に比べグッと低い。1等が当たる確率は1000万分の1(0.00001%)で気の遠くなるような数値だ。
宝くじに関するリポート(「ドリームジャンボの期待2024~能登半島地震の被災地支援に向けて」など)をまとめているニッセイ基礎研究所の篠原拓也主席研究員はこう言う。
「宝くじはギャンブルというより、一獲千金を夢見て……という感じでしょう。自分で選んで投票する競馬とは異なる気がします」
宝くじは「連番かバラか」「1等の出やすい売り場を探す」「大安吉日に買う」「買った宝くじは神棚に」など、どちらかといえば運任せ。篠原氏によると、1枚300円の宝くじの期待値(得られる当せん金の平均額)は149.99円となっている。
今回のドリームジャンボは昨年に比べ、2等1000万円の本数が1ユニット(1000万枚)あたり2本から4本に増えた。3等100万円も70本から200本に増加。その分、5等1万円が3万本から1万本に減っている。
「最近は100万円以上の高額当せん金を増やす傾向にあるようです。ひところは少額当せん金の本数を増加させたこともありますから、流れというのがあるのかもしれません」(篠原氏)
ドリームジャンボで3等100万円が当たる確率は5万分の1(0.002%)。東京ドームの最大収容人数は5万5000人だ。今月6日に行われたボクシングの井上尚弥のタイトル戦は演出の都合で外野席が使えなかったが、それでも4万3000人を動員した。おおまかには、その中の1人が100万円をゲットするような確率だ。