(55)歴代の炊飯器の集大成! タイガー魔法瓶の101周年モデルに驚愕
タイガー魔法瓶は土鍋の寸法が同じになるように手を尽くす一方、内釜の受けを工夫しました。上下に稼働するフローティング構造を採用することで、密閉性を担保し、さらにIHコイルとの距離が一定になるように工夫したのです。
昨年、タイガー魔法瓶は創立100周年モデルを出しました。IHを2層構造にした火力重視型です。本土鍋の耐火性をフルに活用した、高温で一気に炊き上げるモデルでした。
歴代の炊飯器の集大成。これで技術的にはもう落ち着き、今年の101周年モデルは同レベルだろうと個人的には侮っていました。しかし発表されたモデルはなんと100周年モデル超え。2層構造のIHシステムを十二分に使いこなすため本土鍋の能力をさらに引き上げていたのです。
■新開発の釉薬でコーティング
今回のパワーアップされた内釜は焼き物らしく、土の恵みである、シラスバルーンを使っています。シラスはシラス台地のシラス(火山灰)、バルーンはフカフカを意味します。シラスは気泡を多数含んで保温性がいい。これを土鍋底面の発熱部に練り込んだ上、さらに鉄・コバルトを含む新開発の釉薬でコーティングしています。