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田中幾太郎ジャーナリスト

1958年、東京都生まれ。「週刊現代」記者を経てフリー。医療問題企業経営などにつ いて月刊誌や日刊ゲンダイに執筆。著書に「慶應幼稚舎の秘密」(ベスト新書)、 「慶應三田会の人脈と実力」(宝島新書)「三菱財閥 最強の秘密」(同)など。 日刊ゲンダイDIGITALで連載「名門校のトリビア」を書籍化した「名門校の真実」が好評発売中。

“異例の成績”報道の悠仁さまに東大の「共通テスト重視」が与える影響は?

公開日: 更新日:

 東大の推薦入試は高校から申請のあった受験者の書類審査、面接、共通テストを経て合否が決まる。制度の策定に関わった東大教授は「最も重視するのは書類。どんな研究に取り組んできたかを見て、特定の分野で秀でた人材に来てもらう」と狙いを説明。「悠仁さまのトンボ論文は十分、制度の目的にかなう」と話す。一方、塾経営者は「16年度に導入された推薦制度は今度10回目を迎えるが、本来の趣旨とかけ離れてきた」と指摘する。

「24年度の推薦合格者91人のうち、3人の生徒を送り込んだのは開成、灘、渋谷教育学園渋谷の3校。悠仁さまが通う筑波大付属も2人合格者を出していて、進学校同士がしのぎを削る草刈り場になっている」

■推薦入試でも比重が高まる傾向

 推薦合格をどうしたら勝ち取れるかの対策も進んでいて、専門に指導する教員を設けている高校もある。「東大に確実に入るための一手段になりつつあり、合否判定も難しくなっていて、共通テストの比重が高まっている」(塾経営者)という。

 前出の東大教授は「推薦入試における共通テストは基礎学力を確かめるため。1点を争うような性質のものではない」と話すが、悠仁さまが東大の推薦合格を狙う場合、避けては通れない道である。そこで問題となるのはその学力である。「週刊文春」は8月15.22日合併号と同29日号と2号にわたって「異例の成績」との表現で悠仁さまが伸び悩んでいると報じた。

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