すき家「みそ汁にネズミ死骸」後手後手対応で株価急落…異物混入を防ぎきれない厨房事情
牛丼チェーン「すき家」の鳥取南吉方店で提供されたみそ汁に、ネズミの死骸が混入していた騒動。食べる前に気付いた客が今年1月にグーグルマップの口コミに投稿してから2カ月経った今月22日、すき家はようやく混入の事実を公表した。
すき家によると、みそ汁の具材をお椀に入れて複数個準備をする段階で異物が混入したと考えられ、従業員が目視確認を怠ったことが原因としている。保健所にも相談したうえで店舗を一時閉鎖し、異物混入の原因となる建物のクラック(ひび割れ)への対策や、従業員の教育を行ったという。
混入した異物のインパクトもさることながら、公表が遅れたことも物議を醸している。すき家を運営するゼンショーホールディングスの株価は24日、一時、前週末比7.13%安まで急落。終値も5.14%安で、24日の東証プライム値下がり率ランキングの4位だった。騒動の影響があるのか、日刊ゲンダイ記者が24日夕飯時に都内のすき家とライバルの松屋が並ぶ通りの店をのぞいてみると、松屋は15人ほどの客でにぎわっていたのに対し、すき家の客は5人だった。
■「実際はどの店でも起こりうる」