9月「長月」は「夜長月」が語源…では9月17日の「芋名月」って何のこと?
9月の行事編
9月になりました。夏の暑さも次第にやわらいできましたね。これからは、新米や野菜、果物など、おいしい食材が豊富に出回る季節です。「実りの秋」「読書の秋」「芸術の秋」など、さまざまな秋を楽しみたいものです。
今回は9月の行事についてご紹介します。9月の異称は「長月」。これは「夜長月」が語源とされ、夜が次第に長くなることを表しています。
■重陽の節句(9日)
中国から伝わった五節句のひとつ。中国では陽の数(奇数)は縁起が良いとされており、特に「9」は1桁の数字の中で最も大きな陽の数。この「陽」が2つ重なる9月9日は「重陽」といわれ、たいへん縁起のよい日とされてきました。この日、中国では山に登って無病息災を祈願し、菊の花を浮かべた菊酒を飲んで不老長寿を願ったといわれています。
この風習はやがて日本の宮中に伝わり、江戸時代には五節句のひとつとして民間にも広まっていきました。
▽五節句‥季節の節目を祝う5つの節句。
人日の節句(1月7日)、上巳の節句(3月3日)、端午の節句(5月5日)、七夕の節句(7月7日)、重陽の節句(9月9日)