国民の要望は1%なのに…自民総裁候補9人がTVジャックし「選択的夫婦別姓」論戦のアホらしさ
■夫婦別姓に強く反対していた故・安倍元首相の実弟の姓は「岸」だが…
これに対し上川陽子外相(71)、茂木敏充幹事長(68)の両氏は慎重姿勢を示していたが、「選択的夫婦別姓」の議論は必要とはいえ、早急に論戦するべき課題なのか。
NHKの最新の世論調査でも、「自民党総裁選挙で最も議論を深めてほしい政治課題は何か」という問いに対し、最も多かったのは「年金など社会保障制度」(35%)。そして「経済・財政政策」(26%)、「政治とカネの問題など政治改革」(17%)と続き、「選択的夫婦別姓」はたったの1%だ。
《総裁=首相候補が9人並んで民放番組ジャックし、国民生活とはあまり関係ない話をされても…》
《夫婦別姓の賛否も大事なのかもしれないが、社会保障や財政問題は?》
ネット上で疑問を呈する投稿が少なくない。
ちなみに夫婦別姓に強く反対していたのが故・安倍晋三元首相だ。2010年7月発売の雑誌の対談で、安倍氏は「夫婦別姓は家族の解体を意味します。家族の解体が最終目標であって、家族から解放されなければ人間として自由になれないという、左翼的かつ共産主義のドグマです」などと発言。党内保守層の間で同調する意見が広がったとされる。