スーパー居座りクマ“3日がかり捕獲”の一部始終…「都度対応するしかない」秋田市の苦悩
3日がかりの捕獲騒動だった。
秋田市のスーパー「いとく土崎みなと店」で先月30日午前6時20分ごろ、店にいた男性従業員が店内に侵入したクマに襲われ、顔などに軽傷を負った一件。2日の朝、ようやくスーパーに居座り続けたクマがわなにかかり、捕獲された。クマは体長約1メートルのツキノワグマだった。
「クマが侵入した時、店内には襲われた男性従業員のほか20人がいましたが、店舗近くの秋田臨港署に避難。被害はありませんでした。警察は県及びクマの駆除にあたる秋田市農地森林整備課などと情報共有を行い、付近住民らへの安全確保やクマの捕獲について協議。農地森林整備課が警察、猟友会とともにスーパーの入り口付近に“箱わな”を仕掛けることとなりました」(地元記者)
クマ捕獲にあたった秋田市農地森林整備課担当者が捕獲の経緯について説明する。
「わなを仕掛けるのにも狩猟免許が必要なため、課と猟友会が防護服に身を包んだ警察に守られながら、スーパーの入り口付近に2つ設置しました。設置した箱わなは1×1メートルの鉄製で、大きなネズミ捕りのようなものです。中にはクマが好んで食べる米ぬかとバナナとリンゴをパンの上にのせ、その上にハチミツを塗布しました」