A Happy PONKOTSU New Year! ポンコツ商店会初のお正月、2025年はもうポンコツなんて言わせないっ

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コクハク

商店会初の本格的イベント開催を計画するも、やる気のない役員たち

 本コラムは、地元の“幽霊商店会”から「相談がある」と言われ、再始動の先導役を担う会長職を拝命することになったバツイチ女一匹の“ほぼリアタイ”ドタバタルポです。
 商店会は末端社会の縮図。次から次へと巻き起こるトラブルや人間関係は、どこぞの職場や家庭で見たような光景ばかり…。

【「ポンコツ商店会」お預かりしました】

 あけましておめでとうございます。

 新年一本目、タイトルではかなりイキってみましたが、嘘です。きっと今年もまだポンコツ。2025年、ポンコツのままですが、どうぞよろしくお願いいたします。

  ◇  ◇  ◇

 このポンコツ商店会は、駅前の大型&リッチな商店会に挟まれていて、皆さんに商店会名を言っても「え、それどこ?」みたいな反応ばかり。

 なんとか「再起動したよー」感を出すため、商店会会員のスタジオを借りて2度ほどミニ寄席を開催し、来場者には非常に好評だったものの、オフィシャルイベントとは言い難い印象…。

「近隣商店会がイベントやってない時がいいかなと思うんで、3月にちゃんとしたイベントをやりませんか?」と昨年12月に、助さんと角さんへ打診。

「え、やるんですか? 誰が?」と角さん。誰が? って…。

「いや、商店会費をとってるんだから、地域活性のためにはイベントとかやらないと。誰が? って私たちがやるに決まってるじゃないですか?」

「いや、忙しいし大変じゃないですかー」と角さん。

 この人なんでも嫌がる。もー超めんどくさい。


【こちらもどうぞ】「オレ忙しいアピール」って何様よ? 昭和オヤジの怠慢さに怒りの沸点越え

 助さんは「うんうん、まぁやるなら手伝うけど、お金どのくらいかかるのかな?」と、会計なので、とにかくお金が減ることを嫌がる。

「区の助成金が3分の2は捻出できるから、大丈夫ですよ」と私。

「日曜日だと、おれは無理っすよ」とまたも角さん。

 あなたって商店会副会長ですよね? この人、本気でやる気ない。もう声をかけるのも悲しくなってくる…。

今度は、イベント部部長とデザイナーに打診

 肝心な商店会役員どもがやる気なしなので、広告制作会社に勤めるイベント部部長とロゴ制作やブランディングをしてくれたデザイナーに話をすることに。

「3月に子供のためのイベントをやりたいんです」と私。

「いーねいーね、子守り地蔵さんにちなんで、子供イベントはいいよ」とデザイナー。

「子供のためはいいですね、親も来ますしね」とイベント部長。皆さん好感触な上、前向きで素敵!

 そして、イベントの目的、日取り、場所などを決めて…と、前向きな人たちと話すとサクサク話が進む!

「じゃ、とりあえず、これでなんとなく叩き台をつくってみます!」と張り切る私。

「この後、早くイベント委員会を作ってメンバーで打ち合わせしましょう」とデザイナー。

 その日はそれで解散し、あとは後日となった。が、悲しいことにこのお2人、やる気も能力もあるけど、お忙しくて物理的に時間がない…。なかなか打ち合わせするタイミングがない。

 世の中ってうまくいかない。時間のある人は役に立たず、役立つ人は時間がない。助さん角さんとなら、すぐ打ち合わせできるんだけどなー、さくっと床屋の店先でwww

頑張ってると協力者は出てくるもんだ! 中年女子最高!

 あぁ、所詮言い出しっぺはある程度まで自分が頑張るしかない。で、ちょっといい感じの進捗が見えると協力者が出てくるってのが、企業でも学校でも商店会でも組織におけるお決まりのパターン。

 頑張るよ、頑張るしかないからね、と自分に言い聞かせ、資料を作り、下ごしらえを始め、ひとりコツコツと「イベント舟」を漕ぐ。

 すると「手伝います」と言って私の舟に乗ってくれる人が登場! 名乗りをあげてくれたのは、商店会会員女子(40代~50代)2名。やっぱり頼りになるのは、中年女子じゃ!

「運営も手伝うし、屋台とか参加しますよ!」とか、「子供のためのワークショップやりたい!」とか案出しもしてくれて…。

 イベント内容もほぼ決まってない状態でも、とりあえず手伝うと言ってくれる方ってありがたい。大抵は、いろいろ聞くだけ聞いて結局参加しない。デパ地下の試食にくる人みたいな感じ。つまむだけつまんで買いません的な。

少しずつ、お仲間を増やしていきたい

 2025年、出だしはしょぼしょぼだけど、このまま少しずつ頑張って私の舟に乗ってくれるお仲間を増やしていくつもり。

 そして、なぜかイベント詳細は何一つ決まっていないのに、「イベント行くねー!」という来訪予約をする近隣住民だけは、すでにかなりの数を確保。まだ、区に申請もしてないけどねwww

 でも、こうやってイベントを楽しみにしてくれる人がいると思うと、「イベント舟」を漕ぐ力も出るってもの。もし、このイベントが成功したら、いきなり団結力とか高まっちゃって、ちょっとはマシな商店会になってるかもしれない。

 それを希望にして今年も頑張ろう。

 2025年正月、餅食って気合い入れるぞー!

(フィッシュバーン真也子/コラムニスト)

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