ガソリンも高いが灯油価格も急騰!一昔前のハイオクガソリンと同じ1リットル140円の衝撃
補助金はこれまでに計8兆円以上も投じられており、政府は昨年12月から段階的な縮小を決定。ガソリンや灯油の価格が上昇している要因となっているとされる。
■「燃料油価格激変緩和補助金」は価格引き下げの制度ではない
ただ、補助金制度が始まった当時(22年1月)、1リットル当たり108円だった灯油の全国平均価格はウクライナ侵攻などもあって3月に同114円に急騰。その後は補助金効果で111~112円台で推移したものの、価格抑制の恩恵はそれほど感じられなかった。
資源エネルギー庁の「燃料油価格激変緩和補助金」を見ると、制度は「消費者に直接補助金を支給する制度ではありません。また、小売価格の高騰を避けるための制度であり、価格を引き下げる制度ではありません」とある。「価格を引き下げる制度ではない」と明言しているため、補助金の有無による下げ幅と上げ幅に違いや差があるのはやむを得ないのかもしれないが、補助金縮小を決めた途端、たちまち価格が値上がりする状況に消費者が釈然としない感情を抱くのも無理はないだろう。