大阪ラブホテル街が「立ちんぼ対策」に路上を黄色に塗っちゃった…その狙いと効果
立ちんぼ(客待ち行為)に歯止めをかけようと、大阪府警曽根崎署は昨年12月3日、大阪市の繁華街「キタ」のラブホテル街の道路一面を鮮やかな「黄色」に塗り替えた。犯罪のにおいがプンプンするような雰囲気を変えるためだ。
街路灯を新たに設置して幅約4メートルの路地を長さ100メートルにわたって塗装。明るい雰囲気にするため、道路上に魚が泳ぐ10枚のアート作品をラッピングした。派手な色彩やアートは周囲から目立つため、心理的に立ちづらくなるとされている。
この通りには3年ほど前から売春目的で客待ちをする女性が集まり、立ちんぼ目当ての男性が付近をうろうろ徘徊。昨年1年間で30人が売春防止法違反容疑で逮捕されるなど、問題になっていた。
「地域住民から『暗くて狭く、犯罪がはびこるような雰囲気を何とか変えて欲しい』という要望がありました。警察庁の科学警察研究所のアドバイスのもと、派手な色にすることで暗い路地のイメージを少しでも明るくする狙いがあり、以前とは違う場所に見えるようになります」(曽根崎署の北川龍生生活安全課長)