ドムドムフードサービス 藤崎忍社長<3>109を辞めた6日後には居酒屋で働き始める
「その世界しか見ていなかったので、ある意味固定観念はあったんです。でも、109で若い娘さんたちと一緒に働くうちに人への固定観念はなくなりました」
彼女たちは言葉遣いが多少荒かったり、派手な格好をしたり、たまには夜遊びもしていたりと自由奔放で、藤崎とはタイプが違っていた。
「でも、付き合ってみると本当に心根のいい子たちだったのです」
とはいうものの、職業に関する固定観念はまだあった。
「面接のため店舗に入ろうとしたとき、躊躇したのをよく覚えています。そこのお店に決めたときにも、正直言って不安でいっぱいでした」
しかし、そんな気持ちを振り切るように、109を辞めた6日後にはもう、居酒屋で働き始めていた。
「本当に切羽詰まっていて、立ち止まってなんていられませんから、どんどん考えて、即行動しました」
■「とりあえず」気持ちで居酒屋で起業
持ち前のコミュニケーション能力で、すぐに馴染みの客もついた。