100時間カレー 米田周平社長(2)30万円の資金を元手に1Kの事務所でリユース事業をスタート

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 ただ、この時は自身で外食産業をやろうとは考えていなかったという。米田氏が株式会社アークスを起業したのは24歳の時。ベンチャー・リンクが事業転換を図ることになり、目標としていた「25歳までに起業」の期限も近づいていたことから、「今しかない!」と決意したと米田氏は話す。

■10万円からコツコツ利益を積み増す

 最初に手掛けたのは中古品を買い取って、販売するリユース事業だった。

「会社を起こす時に手元にあった資金は三十数万円。登記にかかる費用などを差し引くと、使えるお金は10万円しかなかった。これをどうやって増やせばいいのか。考えた結果、まずは10万円で何かを買い、それを売って利益を出すことを繰り返して、地道に増やしていくことから始めたのです」

 1Kの自宅兼事務所で、米田氏の他はアルバイトが2人。知人のつてから少しずつ顧客を増やし、10万円を50万円に、50万円を100万円にと利益を上げていった。半年ほどでリユース事業が軌道に乗ると、インターネット回線の販売代理店やポスティングも手掛けるようになったという。

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