100時間カレー 米田周平社長(2)30万円の資金を元手に1Kの事務所でリユース事業をスタート
「営業も経理もクレーム対応も自分で行っていたので寝る間もないようなハードな毎日でした。でも、振り返ってみると意外と堅実だったな、と思います。会社の存続を第一に考えてむちゃはせず、赤字を出すこともなかった。ただ、このままでいいのだろうかという思いはずっと抱えていました」
リユース事業にしても代理店事業にしても、当時のアークスの事業はいわゆる「人が生み出したものを扱う仕事」だった。しかし、米田氏が起業で志したのは「何かをつくって世の中に貢献する」こと。そして行きついたのが飲食店経営だった。
「生み出したものを多くの人に提供することを考えた時に、外食産業の経験が生かせるのではないかと考えたのです」 =つづく
(ジャーナリスト・中川明紀)