キャンプバブルに浮かれすぎた?「スノーピーク」が99%減益で非上場化も…再編は波高し
実娘の山井梨沙氏の不倫騒動も
スノーピークは1958年設立の「山井幸雄商店」という金物問屋がルーツ。急成長したのは山井幸雄の長男である山井太氏がキャンプ製品を開発し、オートキャンプシーンをつくり出してからだ。海外展開も積極的で、米国を皮切りに台湾、韓国にも進出。2018年には英国ロンドンにも子会社を設立した。しかし、借り入れ増が財務を悪化させた。有利子負債は20年12月期の23億8500万円から、21年12月期が27億1500万円、22年12月期には91億7400万円と急増している。
また、太氏は20年3月に会長に退き、実娘の山井梨沙氏に社長を譲ったが、22年に梨沙氏が既婚男性との不倫・妊娠を公表し、辞任したのに伴い、社長に復帰した経緯がある。
スノーピークは非上場化で経営の立て直しを図るが、「創業家が45%の株式を所有することで、再編がうまくいかない可能性も残る」(大手証券幹部)と危惧されている。