東京の不動産価格は二極化が加速…マンションは「持ち家か賃貸か」迫られる“究極の選択”
東京の中古マンション価格が二極化している。
不動産調査会社の東京カンテイによると、都内の中古マンション(70平方メートル)の4月の平均希望売り出し価格は、6376万円と4カ月ぶりに下落。23区は7231万円と8カ月ぶりに下落したことが分かった。だが、都心6区(千代田・中央・港・新宿・文京・渋谷)に限定すると、1億1588万円と15カ月連続で上昇している。
■過去10年は持ち家に軍配も…
都市で暮らす人々の間で論争になるのが“持ち家か賃貸か”というテーマだ。2013年以降、大規模金融緩和の影響で、東京都心を中心にマンション価格は右肩上がりで推移。この10年で所有できた人の多くは含み益を抱え、売却時にはそれなりのキャピタルゲインが発生している。今のところ持ち家派に軍配が上がるが、今後はどうなのか。
「過去10年で都心のマンションは、2倍以上に上昇しているところもあります。今後の相場はインフレ次第で、それによって金利をどこまで上げるかで変わってきます。都心はすでに購入できる層が限られていますが、損得の点でいえば、様子見が賢明でしょう」(不動産アナリスト・長谷川高氏)