東京の不動産価格は二極化が加速…マンションは「持ち家か賃貸か」迫られる“究極の選択”
パワーカップルも購入をためらうほど都心は高騰。そのため、とりあえず賃貸か郊外で所有かに限られてくるが、長谷川氏は中高年以上には“持ち家の確保”を勧める。
「若いうちはよくても、老後の賃貸暮らしは不自由を感じることが多くなります。今後、団塊の世代が80代に差し掛かる中、介護施設の働き手不足や高額化で入居できず、派遣ヘルパーに自宅でケアしてもらうケースが増えるとみられています。バリアフリーのリフォームが必要になっても、賃貸の場合、独断ではできません。年を重ねると、賃貸がついのすみかになり得るか考える時がやってきます。都心は無理でも、医療や教育などインフラが整っている都市近郊には、2000万円台で中古マンションや中古戸建てが購入できるエリアもあります」
老後を見据えた場合、購入時期に注意が必要だ。
「高齢になって住宅が買える現金があれば問題ありませんが、もし住宅ローンを検討する場合、70歳になるとローンが組めなくなり、50歳だと30年ローンで80歳まで返済することになります。持ち家でない人は自分や家族が将来介護を受け、死を迎える家を50代からイメージしておくことです」(長谷川高氏)
資産価値だけでなく、老後の安心のための住まい選びも重要になってくる。