著者のコラム一覧
有森隆経済ジャーナリスト

早稲田大学文学部卒。30年間全国紙で経済記者を務めた。経済・産業界での豊富な人脈を生かし、経済事件などをテーマに精力的な取材・執筆活動を続けている。著書は「企業舎弟闇の抗争」(講談社+α文庫)、「ネットバブル」「日本企業モラルハザード史」(以上、文春新書)、「住友銀行暗黒史」「日産独裁経営と権力抗争の末路」(以上、さくら舎)、「プロ経営者の時代」(千倉書房)など多数。

西友(下)「小売業再生の請負人」大久保恒夫社長兼CEOと大株主KKRにすきま風が

公開日: 更新日:

 西友はかつては西武百貨店(現そごう・西武)とともに、(故)堤清二氏が率いる旧セゾングループ(西武流通グループ)の中核企業だった。

 バブル崩壊でセゾングループは解体。2002年に西友は小売業世界最大手の米ウォルマートの傘下に入った。ウォルマートが強みを持つEDLP(毎日が安売り)を取り入れたが、価格競争で勝つことはできなかった。ウォルマートは15%の株式を保有し続けるものの、西友の経営から手を引くことになった。

 21年3月、米投資ファンドのコールバーグ・クラビス・ロバーツ(KKR)と楽天(21年、楽天グループに社名変更)が共同出資する形で新たな経営体制がスタートを切った。

「小売業再生の請負人」の異名がつく大久保恒夫氏が西友の社長兼CEO(最高経営責任者)に就任した。

 大久保氏は1979年3月に早稲田大学法学部を卒業、イトーヨーカ堂に入社。独立して、90年にコンサルティング会社、リテイルサイエンスを設立。ユニクロ、無印良品の経営改革で名を高めた。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    広末涼子が危険運転や看護師暴行に及んだ背景か…交通費5万円ケチった経済状況、鳥羽周作氏と破局説も

  2. 2

    広末涼子容疑者「きもちくしてくれて」不倫騒動から2年弱の逮捕劇…前夫が懸念していた“心が壊れるとき”

  3. 3

    佐藤健は9年越しの“不倫示談”バラされトバッチリ…広末涼子所属事務所の完全否定から一転

  4. 4

    今思えばゾッとする。僕は下調べせずPL学園に入学し、激しく後悔…寮生活は想像を絶した

  5. 5

    露呈された韓国芸能界の闇…“兵糧攻め”にあうNewJeansはアカウントを「mhdhh」に変更して徹底抗戦

  1. 6

    大阪万博ハプニング相次ぎ波乱の幕開け…帰宅困難者14万人の阿鼻叫喚、「並ばない」は看板倒れに

  2. 7

    大阪・関西万博“裏の見どころ”を公開!要注意の「激ヤバスポット」5選

  3. 8

    フジテレビ問題「有力な番組出演者」の石橋貴明が実名報道されて「U氏」は伏せたままの不条理

  4. 9

    広末涼子が逮捕以前に映画主演オファーを断っていたワケ

  5. 10

    中居正広氏は元フジテレビ女性アナへの“性暴力”で引退…元TOKIO山口達也氏「何もしないなら帰れ」との違い