著者のコラム一覧
中西文行「ロータス投資研究所」代表

法政大学卒業後、岡三証券入社。システム開発部などを経て、岡三経済研究所チャーチスト、企業アナリスト業務に従事。岡三インターナショナル出向。東京大学先端技術研究所社会人聴講生、インド政府ITプロジェクト委員。SMBCフレンド証券投資情報部長を経て13年に独立。現在は「ロータス投資研究所」代表。

米エヌビディアが時価総額で世界2位へ 理論上の株価は1株0.98ドル→5万8032ドルの仰天

公開日: 更新日:

 今月5日、エヌビディアの株式時価総額は3兆118億ドルと初めて3兆ドルを超えた。アップルの3兆34億ドルを抜き、マイクロソフト3兆1513億ドルに次ぐ世界2位となった。

 東証プライム市場(1646銘柄)の時価総額は約960兆円。エヌビディアとマイクロソフト2社で凌駕である。

 エヌビディアの99年株価(年終値)は1株0.98ドルだった。その後、何度も株式分割を実施し、株価も上昇。今月5日時点で株価は上場時から1255倍と驚異的だ。

 今年の6月7日には1:10に分割。00年6月の分割前の1株は480株になっている。

 株価と株数を考慮すると、理論上6月7日時点で、上場時の1株1ドルが5万8032ドル(24年6月の株式分割の権利落ち想定株価で試算)となったから、だれでも億万長者になれたのだ。

 4月に中国投資のベテランと会食したが、香港民主化運動の後、全てを日本株に替え、そして2年前に日本株を全て売却し、米国株、それもエヌビディア1銘柄に投資対象を絞り、数千万円分購入したという。いまも保有し「君もエヌビディアを買った方がいいよ」と……。

 エヌビディアだけで、日本の「成長株」や、政府の「成長戦略」が色あせて見える。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高嶋ちさ子「暗号資産広告塔」報道ではがれ始めた”セレブ2世タレント”のメッキ

  2. 2

    大友康平「HOUND DOG」45周年ライブで観客からヤジ! 同い年の仲良しサザン桑田佳祐と比較されがちなワケ

  3. 3

    佐々木朗希の足を引っ張りかねない捕手問題…正妻スミスにはメジャー「ワーストクラス」の数字ずらり

  4. 4

    大阪万博開幕まで2週間、パビリオン未完成で“見切り発車”へ…現場作業員が「絶対間に合わない」と断言

  5. 5

    マイナ保険証「期限切れ」迫る1580万件…不親切な「電子証明書5年更新」で資格無効多発の恐れ

  1. 6

    阪神・西勇輝いよいよ崖っぷち…ベテランの矜持すら見せられず大炎上に藤川監督は強権発動

  2. 7

    歌手・中孝介が銭湯で「やった」こと…不同意性行容疑で現行犯逮捕

  3. 8

    Mrs.GREEN APPLEのアイドル化が止まらない…熱愛報道と俳優業加速で新旧ファンが対立も

  4. 9

    「夢の超特急」計画の裏で住民困惑…愛知県春日井市で田んぼ・池・井戸が突然枯れた!

  5. 10

    早実初等部が慶応幼稚舎に太刀打ちできない「伝統」以外の決定的な差