日本の少子化は加速するばかり…「100年後の人口1500万人」の衝撃試算
こうしたなか衝撃的な著作が出版される。ベストセラー「未来の年表」の著者・河合雅司氏(人口減少対策総合研究所理事長)の「縮んで勝つ 人口減少日本の活路」(小学館新書 8月1日発売)だ。河合氏は、現在の急激な下落ペースから日本の将来人口を推定し、衝撃的な数字を明らかにする。
「出生数の実績値を基に対前年増減率を計算すると、過去5年で5%以上下落した年は3回と近年下落ペースが速まっている。5年間の平均はマイナス4.5%で、このペースで減り続けた場合、年間出生数は40年に約33万人、70年には約8万人に落ち込む」
そのうえで河合氏はこう指摘するのだ。
「政府の出生数の将来見通しは甘い前提となっており、すでに現実と乖離している。政府や企業はこれを基に政策や経営方針を立てている。このままでは人口減少対策が手遅れになる」