著者のコラム一覧
有森隆経済ジャーナリスト

早稲田大学文学部卒。30年間全国紙で経済記者を務めた。経済・産業界での豊富な人脈を生かし、経済事件などをテーマに精力的な取材・執筆活動を続けている。著書は「企業舎弟闇の抗争」(講談社+α文庫)、「ネットバブル」「日本企業モラルハザード史」(以上、文春新書)、「住友銀行暗黒史」「日産独裁経営と権力抗争の末路」(以上、さくら舎)、「プロ経営者の時代」(千倉書房)など多数。

ダイドーリミテッド(上)物言う株主に抵抗し、総会直前に急きょ経営陣を入れ替え

公開日: 更新日:

 6月は3月決算会社の株主総会の季節であった。6月の株主総会でアクティビスト(物言う株主)から株主提案を受けた会社数は年々増えており、2024年6月は、3年続けて最多の91社に達した(三井住友信託銀行調べ)。

 株主提案を受けた企業のなかには、株主総会直前に経営陣を総入れ替えした会社も現れた。経営陣はアクティビストとの直接対決を放棄し、“助け人”に経営を委ねた例もある。

 衣料品ブランド「ニューヨーカー」や「ブルックスブラザーズ」を展開する中堅アパレルのダイドーリミテッド(東証スタンダード上場)は5月24日、経営陣の刷新を表明した。コンサルティング会社、ジェミニストラテジーグループ(東京・千代田区)の山田政弘氏を代表取締役会長兼最高経営責任者(CEO)、成瀬功一郎氏を社長兼最高執行責任者(COO)の候補として提案した。鍋割宰社長ら現経営陣は退く。

 旧村上ファンド出身の丸木強氏が率いるストラテジックキャピタル(以下・SCと略)は4月17日、鍋割社長らが経営を主導している間は業績や株価が低迷し続けていると批判、経営陣の総退陣と独自取締役候補6人の選任を求め、株主提案を行うと発表した。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    相撲協会の逆鱗に触れた白鵬のメディア工作…イジメ黙認と隠蔽、変わらぬ傲慢ぶりの波紋と今後

  2. 2

    中居正広はテレビ界でも浮いていた?「松本人志×霜月るな」のような“応援団”不在の深刻度

  3. 3

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  4. 4

    《2025年に日本を出ます》…團十郎&占い師「突然ですが占ってもいいですか?」で"意味深トーク"の後味の悪さ

  5. 5

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  1. 6

    中居正広の女性トラブルで元女優・若林志穂さん怒り再燃!大物ミュージシャン「N」に向けられる《私は一歩も引きません》宣言

  2. 7

    結局《何をやってもキムタク》が功を奏した? 中居正広の騒動で最後に笑いそうな木村拓哉と工藤静香

  3. 8

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  4. 9

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  5. 10

    高校サッカーV前橋育英からJ入りゼロのなぜ? 英プレミアの三笘薫が優良モデルケース