ホテル三日月が「エビの陸上養殖」スタートさせ注目!海外での消費量急増に対応
日本人は世界で有数のエビを食べる国民だ。2023年の1世帯当たりのエビ消費量は1.3キロ(総務省家計調査年報)、日本全体の消費量は23万トンを超える。
だが消費するエビの90%以上はインド、ベトナムなど海外からの輸入に頼り、23年の輸入量は14万1110トン(財務省貿易統計)。国内の生産はわずか1万2500トン余りだ。90年代には年間30万トンを超え、世界の取引の半分以上を占めたが、今や輸入量は当時の半分以下に落ち込んでいる。
「中国、米国など海外の消費量が急増し買い付け価格が急騰、われわれ日本側のオファーでは円安も絡み太刀打ちできない状況です。確保できるエビの数量は毎年減ってきています」(大手エビ輸入問屋幹部)
こうしたなか、国内リゾートホテルが初めて自前でエビを生産する「エビの陸上養殖事業」が注目されている。木更津を本社とするホテル三日月(小高芳宗社長)は、世界的なサステナブルリゾートを目指す「サステナブルリゾート化計画」の第1弾として、ホテルの敷地内で、バナメイエビとクルマエビの陸上養殖を4月18日から開始している。