ダイドーリミテッド(下)旧村上Fグループは高値で売り抜けか?
6月27日、ダイドーリミテッドの株主総会が都内で開かれた。32.2%の議決権を持つという旧村上ファンド系のアクティビスト(物言う株主)のストラテジックキャピタル(以下SC)が株主提案を行っており、その結果が注目された。
会社側とSC側は、それぞれ6人の取締役候補を提案。過半数の賛成率を得た候補のうち、賛成率が高い順に8人が選任される。結果は、会社提案から5人、SC側提案から3人が選ばれた。
7月1日、ダイドーは関東財務局に臨時報告書を提出し、株主総会での取締役選任の賛否の結果を開示した。その数字は両陣営のつばぜり合いの凄まじい爪痕を見せつけた。
会社側が提案した6人の取締役の賛成比率は50.59~51.73%。会長兼最高経営責任者(CEO)に就いたコンサルタントの山田政弘氏は51.25%だった。
SC側の候補6人の賛成比率は48.96~51.73%。元ブルックブラザーズCFOの中山俊彦氏は50.70%、元オンワード樫山社長の大澤道雄氏は51.15%。あと1人は野村証券出身で、森トラストグループの不動産投資会社の社長を務める村田正樹氏が51.73%。残り3人は賛成率が50%未満だった。