奥田碩トヨタ会長が経団連会長に就任 機関紙での座談会で打ち出した「政党採点」への疑問
■「そのとおりやってくれるか、きちっと見る」
経団連評議員会副議長で、第一生命保険会長の櫻井孝頴は「プラン、ドゥ、シー、サポート」の繰り返しの重要性を語った。
「経済団体が初めて一種のマニフェストを出して、そのとおりやってくれるかどうかをきちっと見て、それを評価しますと言っているわけですから、われわれも言い放し聞き放しというわけにはいかない。プラン、ドゥ、シー、サポートという繰り返しをやることによって、われわれ自身の政策に対する感度のブラッシュアップが行われていきます」
この座談会が掲載された04年1月、経団連は自民党と民主党を対象に、10項目の政策への取り組みをA~Eの5段階で採点した。結果は自民党が民主党を大きく上回った。
自民党
A→1項目
B→8項目
C→1項目
民主党
A→0項目
B→3項目
C→5項目
D→2項目
これが公平な評価なのか。財界の要望を受け入れる自民党に、献金するための口実ではないのか。そう疑わざるを得ないことが後に露呈していく。 (敬称略、つづく)