蘆花が浮かび上がらせる「大正」への不満
徳冨蘆花の大正論の骨格である。次のようにあるのだ。
「大正は明治を以て鑑とせねばならぬ。幸徳処分の失敗は事実がこれを証する。大正はいたずらに明治の跡を踏んではならぬ。幸徳らは死んだ。難波大助は生きて悔悛の機会を与えられねばならぬ。これは過激思想に媚びるためではない、かくし…
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